ニコチン依存症を克服するには、ニコチンへの薬物依存である「身体的依存」と喫煙習慣による「心理的依存」の2つの依存症を同時に克服しなければなりません。
「身体的依存」の症状としてはニコチンが少量の場合は興奮し、多量の場合は鎮静作用し、ニコチンが消失すると集中力の低下やイライラ、怒り、眠気、喫煙欲求が止まらないなどがあげられます。
「心理的依存」は喫煙が生活の一部になっているため、目覚めたときや食後、間が持たないときや口寂しいときなど、人によって違いはありますが無意識に一服しています。
ニコチンは覚醒剤や麻薬等と同じく、大脳のドーパミン作動性神経に作用し依存性を示すと考えられています。
脳内神経細胞のシナプス前末端に結合して、ドーパミン等の神経伝達物質を過剰に放出しさせるのです。
ニコチンによってドーパミン作動性神経が活性化されると、快感・覚醒効果・緊張緩和等の作用を起こし「とにかく楽しい、気持ちいい」といった気持ちになります。
ニコチン置換療法は禁煙パッチやニコチンガム等で逆にニコチンを体に補給することで離脱症状を抑えておきます。
その間にまず、「心理的依存」である喫煙の習慣から抜け出します。
その後で投与するニコチン量を徐々に減らしていくことで「身体的依存」を克服し、最終的にニコチン製剤の使用を終了します。